
安部 毅 / ABE TAKESHI
Creative Director / Editor / Planner / Copywriter / Writer
伝わるための、設計と思考
「編集」という仕事の本質は、言葉を並べることでも、ただ美しいビジュアルをつくることでもありません。それは、誰かの想いを受けとめ、まだ見ぬ誰かの心に届くように、かたちを与えていく行為です。
時代の空気を読み、生活者の気分を感じ取り、プロダクトやブランドが持つ物語に耳を傾け、最もふさわしい表現へと導いていく。それが、私の考える「編集」です。
企業やブランドが持つ想いや価値は、常に最初から明確な言葉や物語として存在しているわけではありません。立ち上げ期や転換期、あるいは方向性を模索している段階においては、伝えたいことは確かにあるのに、どこから語るべきか、どんな順番で、どんな温度で語るべきかが定まっていないことが少なくありません。
私は、そうしたまだ言葉になりきっていない想いや価値の輪郭を見極め、生活者の感情に届くかたちへと翻訳していく編集者です。
言葉・構成・映像を横断し、「伝える」ための表現ではなく、「伝わる」ための体験として、表現やコミュニケーション全体の設計を行っています。
雑誌編集の現場で培ったスキルは、コンテンツの本質を見極め、最適な表現手法を選び取り、チームをまとめてかたちにする、いわば総合的なクリエイティブディレクションへとつながっています。
編集者という立場でありながら、文章だけでなく、ビジュアル表現や構成、演出、トーン設計にまで深く関与し、ひとつの世界観を統合的に作り上げる。そのすべてに心を注いできました。
現在は、記事やWebコンテンツにとどまらず、ブランドムービーや広告動画、カタログ、オウンドメディアなど、媒体や形式を横断しながら仕事をしています。
紙の編集を出発点としてきたからこそ、言葉だけ、映像だけ、構成だけで判断するのではなく、言葉・構成・映像を横断しながら、ひとつの体験としてどう立ち上がるかを設計することを重視しています。どの表現手法を選ぶかではなく、何を、どの順番で、どの温度で届けるべきか。その判断から逆算して、最適な表現へと導いていくのが、私の仕事です。
編集は、完成した答えを美しく仕上げるためだけのものではありません。むしろ、何を語るべきか、どこから語るべきかが定まっていない段階においてこそ、最も力を発揮すると考えています。
たとえば、何を軸に語るべきかがまだ定まっていないとき。ブランドの世界観を崩さずに表現したいとき。媒体ごとにメッセージが分断されてしまっているとき。情報としては正しいのに、感情として届いていないと感じるとき。そうした場面で、語ってよいこと/語らないほうがよいことを見極めながら、信じられるかたちへと整えていくことが、私の役割です。
「どうつくるか」だけではなく、「なぜ、そうつくるのか」。その判断を必要とする場面でこそ、この編集は最も機能します。
「伝える」のではなく、「伝わる」ものをつくるために。言葉と映像、構成と感情、想いと温度感をつなぎ合わせ、クライアントの価値や哲学を、最適なストーリーへと昇華させていく。ブランディング、プロモーション、マーケティング、コンテンツ制作──そのすべてに横断的にかかわりながら、言葉と映像、構成と感情、想いと温度感をつなぐ。
それが、私が提供する「編集」です。
経歴
1980年生まれ。2003年、中央大学総合政策学部卒業。同年、株式会社ベストセラーズに入社し、男性向けファッション誌『Men’s JOKER』創刊準備室・編集部に配属。編集者としてのキャリアをスタートする。
2005年、株式会社インターナショナル・ラグジュアリー・メディア(現:ライトハウスメディア)に転職。男性向けファッション&ライフスタイル誌『OCEANS』の創刊メンバーとして参画し、2009年より編集デスク、2017年より副編集長を務める。編集・ディレクション業務全般を統括し、ファッション、高級時計、ウェルネスを軸に、数多くの編集企画や広告タイアップを手がけた。
2020年に独立。現在は、雑誌およびWebメディアでの編集・執筆に加え、ブランドムービー、広告、カタログ制作、オウンドメディアのコンテンツディレクションなど、媒体や形式を横断したクリエイティブに携わっている。
男性向けにとどまらず、女性向けファッションおよびライフスタイル領域にも多数携わり、性別を問わず幅広いターゲットに対応するコンテンツ制作を行っている。
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